Psychology -嫌いな人への接し方- [心理学]


新連載。僕が長年美容師をしていて身についた心理学みたいなものを書いていきたいと思います。


会社の職場なんかが一番多いと思いますが、家族や知人関係など様々なところに気の合わないというか、酷い場合だと嫌がらせをしてくる人とかっていますよね。

一番の手っ取り早い解決方法は「LINEをブロックして無視して距離を置く」なんですけど、それが簡単にできないのが社会人です。


で、こういった相手に対して基本的にやってはいけないのが喧嘩・言い争いですね。

相手は決して「自分が悪いことをしている」とは思っていなくて、
むしろ「良いことをしている」とすら思っている人もいるほどです。
よって言い争いをしても平行線ですし、口論に勝ったとしても恨みを買って終了するだけです。


ではどうしたら良いかと言いますと、考えを切り替えるです。

以下にその方法を解説します。




①正しい見方をする

すぐに人をけなす人、やたら自慢を言う人、嫌味を言う人、嫌がらせをする人の根本的理由は

他人に対する劣等感です。


・人の足を引っぱってでも、相対的に自分が上に立ちたい

・他人をおとしめることで、少しでも自分を上だと思いたい

・ナメられてはいけない


「弱い犬ほどよく吠える」とことわざがありますが、基本的に自分に自信がない人がこうなっちゃいます。


ですから、こちらは余裕を持ち、違う目で正しく相手を見ましょう



「この人は劣等感が強いんだ。」

「強そうにしているけど、心の底では怖がっているんだ」

まずはこういった見方をすることで、怒りを軽減することができるでしょう。






②自分は神様になったつもりで相手を見る




「上から」程度ではありません、はるか彼方の雲の上から相手を見るのです。


「あれでは、どこに行っても嫌われるんだろうな」

 「あの性格で生きていくのは大変だろうな」 

「自分はあんな人間に生まれてこなくてよかった」


自分を肯定し、神様目線になって相手を見ることで哀れみの気持ちが湧いてきます。

仏教ではこれを「慈悲」といいますが、

「かわいそうだなぁ」といった哀れみの気持ちで相手を見ると、
不思議なもので 怒りが抑えられて聞き流せたりします。





③否定するより肯定する

例えば「その服やメイク派手すぎるね」
とか、(仕事などが)「遅いんだよ!」とか言われた時に、
それを否定するとますます怒りが込み上げてきます。


で、こちらが「機嫌悪いような態度」を見せると、相手はますます調子に乗ってきます。


・否定するから、腹が立つ
・否定するから、ますます相手が調子に乗る



では、どうすればいいのか?


「否定」ではなく、「肯定」したらいいんです。



「その服やメイク派手すぎるね」と言われたら
「派手にしてるんですよ。私の顔にはこのくらいが合うと思ってるので」



(仕事などが)「遅いんだよ!」と言われたら
「そうなんですよ。遺伝みたいで自分でも困ってるんです」


つまり、相手の言葉を「真に受けない」「相手にしない」ということですね。

このように、あっさり肯定してスル~っと受け流してしまえば、
案外怒りはしませんし、会話がそれで終了することも多い。
それ以上は相手も言ってきません。


不思議なもので、悪い評価は「否定」するよりも、「肯定」してしまった方がよっぽど気分がいい。

それと同時に、会社などであれば、周りの人に対して「自分の器の大きさや心の余裕」を、さりげなくアピールすることもできます。いい事しかありません。




まとめ

他人の性格を変えることは不可能です。人間は自分の性格を変えることすら難しいので。

他人を変えようとすることは、無駄な努力ですし時間の無駄です。

それよりも、自分の考え方を少しだけ変えてみる。

自分の「考え方」や「受け止め方」を少しでも変えてみて、今よりストレスの少ない日々が手に入ることもあるということです。