ヤン・ヴォ ーヴ・ンヤ [ART]

今、世界で注目を集めているアーティストのひとりDanh Vo(ヤン・ヴォー)が日本の美術館では初となる個展を大阪の国立国際美術館で開催中。

ヤンは1975年ベトナム・バリア生まれ。4歳のときに父の手製のボートに乗り、一族でベトナムを脱出。デンマークの貨物船に助けられ、シンガポールの難民キャンプを経てデンマークに定住する。
コペンハーゲン王立美術学校、フランクフルトのシュテーデル美術学校を卒業し、現在はメキシコ・シティを拠点に活動。ベルリンにもスタジオを持ち、ノマド的スタイルで制作を続けている。









教師、父親、恋人、ミューズにまつわる作品。
ヴォーは自身の経験、家族の歴史、社会的あるいは政治的な歴史に彩られたレディ・メイド、写真や手紙などの蒐集品、また自身の周辺の大切な人たちの手によるものを取り込みながら作品化する。
それらの作品には、アイデンティティ、権力、歴史、エロティシズムといったテーマが直接的あるいは比喩的にあらわれ、見る者にひとつの事物に対して異なる角度からの視線を持つことを誘う。























































ヴォーの卓越した選択眼、組み合わせの妙で丹念に考え抜かれた展示空間への作品配置も見どころのひとつとなっている。

東京現代美術館で開催中のオラファー・エリアソンもそうですが、2020年はアート好きにとっては必見の展覧会が多数開催中。

http://www.nmao.go.jp/