PRADA 2021S/S(FASHION)



PRADAにRAF SIMONSが加入、しかもMiuccia Pradaと共同でクリエイションを行うと衝撃の発表があった新生PRADAの初コレクションが発表。

2人の異なる視点から「プラダらしさ」や「ユニフォーム」「テクノロジーと人類の関係性」といったテーマを探求した作品が発表された。
PRADAの根本に持つミニマリズムにRAFらしいPUNKなエレガンスが融合されていて、ある意味で予想の範囲内といった印象でした。
作品に使われた色もオレンジ×黒、黄色×黒など、反対色カラーリングの使い方の妙や、堅い印象の服に相反する柔らかいピンク一色のLOOKに水色を少々、などRAFらしい斬新な感性で色彩を表現していて非常にクール。

お客さん目線で見ると、↑のLOOKの鮮やかなオレンジの穴あきハイネックニットがレイヤードで使い勝手が良さそうなので買いたいかも。ニットでここまで鮮やかなオレンジ、なかなか無いと思うし穴が開いていて肌を見せるのも好き。
次のAWになりますけどメンズのコレクションも楽しみです!










 







そしてやはり映像。カメラだらけの会場のセットもカッコよかったです。
YouTubeなどにアップするPR用のコレクションの映像を、ただランウェイを撮影して流すだけではなく映画的というかMV的にちゃんと作品として製作していたのは、コロナ以前はRAF SIMONSが唯一していたのですが、今ではどのブランドも。
今回のPRADAは、以前のRAF SIMONS的な映像作品で丁寧に服を見せていて良かった。

しかしながら何が正しい形なのかといった話になると、僕は、やはり人がちゃんと服を着て、それを会場でジャーナリストたちが実際に目で見てこそ伝わるものがあると感じているので、この方向性が続くのは「人間が衣服を着て完成する」という本質的な意味でも、モードを生み出す側・評価する側(世界中に伝える側)としてもあまり正しい形ではないのかなと思ってしまいます。

従来のコレクションが再開される日を願っています。