Clarks「ワラビー」(FASHION)
物凄く懐かしいシューズを買いました。特に40代以上の男性の方は一度は履いたことがあるんじゃないかな。20年以上前に一世を風靡したクラークスのワラビーです。
もちろん90年代にリアルタイムだった自分にとっては思い出深く、当時はファッション好き関係なく本当に皆が履いていました。
そして2020年の今、久しぶりに再会。何でこのタイミングで買ったかと言うと色々な理由があるのですが、
・一周回って価値観がひっくり返ったと感じた。
・中間色でスタイリングを組みたい自分の今年の秋の気分に合いそう。
・当時流行っていた合わせ方ではなく、ドレス系に合わせたら面白いと思ったから。
実際、1年ほど前からスタイリストやデザイナーなどファッション感度の高い一部の人の間では完全にリバイバルがきていますし、ブランドのスタイリングのLOOKなどでも見かけるようになってきています。などもあり、今買わない理由はないと感じたからです。
クラークスと言えば、スエードのこの質感。
名門タンナー「チャールズ.F.ステッド社」のスエードとスムースレザーを使用しています。
ベージュと黒が定番ですが、上に書いた理由(ドレス系や中間色との相性)から、ダークブラウンをチョイス。
シューズの形としては袋モカで作られています。1枚の甲革を底部から足を包む形で甲側に引っ張り上げ、そのヴァンプ部にモカ型をかぶせ、接合するという形です。
つまり足を入れる袋をつくるように製作されており、これがモデル「ワラビー」の名前の由来となっております。(ワラビーはカンガルーの品種)
クラークスは1825年創業、英国に現存する最古のシューズブランド。
創業当初は毛付きシープスキンのスリッパを生産。その後、履きやすさと快適さを追求し続けカジュアルシューズやコンフォートシューズの原点と言われる靴づくりに取り組んでいきます。
これが50年代~60年代に登場し、現在ではブランドのアイコンとも呼ばれるシューズ 「ワラビー」、「デザートブーツ」の展開へと繋がっていきます。
懐かしい~。けど、90年代当時は同じデニムでも古着系やスケーターなんかのストリート系、または大人はプレッピー系に合わせている人が多かったですね。
思えば、当時からスタイリングの幅が広く何にでも合わせやすいのが人気の理由だったのかもしれません。
で、この秋のクラークスのスタイリングとしてベンチマークしているのがこの方。
そう、映画監督のウェス・アンダ-ソンです。
クラークスの愛用者は文化人にも多いですが、そんな彼も熱烈なクラークスファンだと知られている一人です。
全身の色彩バランスを計算しながら組み立てている見事なスタイリングの数々。
スーツスタイルを軽くする為にスニーカーを合わすまではいかない、良い感じの中間を狙った抜け感が表現できています。
こんな感じに、今年の秋は定番品を大人のイケてるスタイリングで攻略していきたいです。