STYLE ON THE STREET (BOOK)


シトウレイさんがN.YのクリエイティブなブックレーベルRizzoli社から出版されたストリートスナップの作品集、凄く良いです。
まだ、ストリートが元気だった時代。街を歩けば刺激を受けた時代。つい最近までそうだったはずなのに、この10年で様変わりしてしまった。

ストリートスナップ。昔話ですけど、僕も表参道で何度も撮られたことがありました。まだネットが普及していなかった時代。あの頃の掲載雑誌、今となってはどこにいったか記憶にないですが。

それにしても、やっぱりファッションって永遠に楽しいです。
シトウさんのスナップは、その人の背景まで掲載してくれているからより楽しい。
サロンにも置いてありますので、気になる方は是非ご覧になってみてください。
以下、掲載LOOKの中から気になったスタイリングを少しPick up。






インナーは昔ながらの腹巻のみで、そこにギャルソンの甘いフリルジャケットを素肌に直着。
ハンドカスマタムしたPUNK風なアーミーパンツ、女性物のシューズ。
男らしい顔立ちにマレットヘアーに髭。イケています。






キッズサイズのバーバリーのコートを、自由な解釈で大人の女性が膝上のワンピースとして着用。




彼女みたいなモードな見せブラのスタイルはカッコいいので好き。



これも上手いです。コートonコートで、色も綺麗でスポーティーなダウンジャケットは着る用ではなく、肩を通さずにアクセサリーとしてスタイリングしています。




ラグジュアリーなアウターにスポーツブランドの安いキャップを被る、外しの定番的なスタイリング。東京やN.Yで見ても何も思わないけど、パリのストリートで見ると意外性があってカッコいい。




で、これは「外し」のその先「ふざける」。ファッショニスタが一度は全員通る道でもあります。笑

ファッション上級者って、外しが飽きる時が来るので、その先として「遊ぶ」が一度は来るんですよね。それを、若者ではなく彼くらいの大人がちゃんとわかって組み立ててしているのが良い。



これも上手いです。「外し」→「ふざける」→その先のジャンル横断型ハイパーミックスで超バランスが取れているLOOK。この髪型とアイウェアを合わせてるのも良いです。このクラスになると、ファッションというよりも年齢だったり内面から滲み出る人間的味が同時に大切になってきます。