Best ALBUM of 2020 / 10位~6位(MUSIC)


年始の恒例企画、BEST ALBUM 2020。

昨年発売された音楽作品の中から今の気分で選んだ10枚です。

自分の年齢的なこともあるのか、はたまた世の中の閉塞感が自分のリスニング傾向に影響を与えたのか。今回の選出は比較的暗い作品が少なく珍しく殆どが歌モノ。しかもどちらかと言うとオーガニック寄りの作品が半数を占める結果となったのが自分でも興味深かったです。

それではどうぞ。



10位  Orange Coffee  /   Rocketman



(いきなりですが10位だけアルバムではなくてEPです)

 

 タイ産AOR。まだEP数枚しか発表していないのですが、どの楽曲も良くて注目しているバンコクのイケてる若手インディーポップバンドの新曲。昨年はこの楽曲がキッカケとなりオレンジ珈琲という新しい飲み物を知ることができたりもして良かった思い出が。





9位   Bonny Light Horseman / Bonny Light Horseman



アメリカの男女混合バンドの1stアルバム。楽曲は全てイギリスやアイルランド、そしてアメリカの古いフォークソングのカバー。全曲が昔の歌のままではなく、サッドコア的な新しい解釈でシンプルだが極めて新しい音で演奏され歌われている。新しい音に聴こえるのに、元ネタは大昔の歌という奇異な気分になる独特なエモーショナルを感じた作品。




8位  CANCIONES GUACHAS / SOA




 

 南アフリカJAZZシーンの中心的ギタリストSantiago Olariagaの新プロジェクトの1stアルバム。日本のコーネリアスからの影響を感じる面白い作風で(コーネリアス「未来の人へ」の日本語カバーも収録)、 ウルグアイの伝統音楽カンドンべにモダンな電子音楽・R&B・ポストロックを大胆に取り込んだアフリカ音楽の今を感じる野心的作品。





7位   My Garden / JOHN CARROLL KIRBY



 

 フランク・オーシャン、シャバズ・パレセズなど今の時代のイケてる黒人アーティストとコラボレーションしている鍵盤奏者JOHN CARROLL KIRBYの ソロ1stアルバム。

細野晴臣さん直系の懐かしいニューエイジ~最新のSOUL/JAZZまで横断する壮大かつ耳に心地よいアンビエント・ピアノ作品。



6位 Lianne La Hava  /   LIANNE LA HAVAS






 
 大好きな英国の女性シンガーソングライター、リアン・ラ・ハヴァスの3rdアルバムは期待を裏切らない大名盤でした。
ギターの音色が美しいオーガニックでしっとりとした世界観は非常に気持ちよい。
今作のテーマである「人間関係の終焉」を植物や花々の一生にメタファーさせたリリックの世界観も美しく、メロウで叙情的な楽曲から爽快感あるソウルフルな楽曲まで心地よく聴かせてくれます。上に動画貼りましたが、収録曲「Bittersweet」のColorsでのオンラインパフォーマンスも大変素晴らしかったです。