白髪の多い部位と身体の不調との関係


 


先に断っておきますが、白髪の原因は多岐に渡ります。



・一番大きいのは加齢による細胞の老化です。メラノサイトという髪の毛の色素を作る機能の低下が加齢により起こるので、色が薄くなり白髪が生まれます。

・遺伝でしたりストレスなど心的要因などでも増えてきます。

・前提として、一般的に前頭部から白髪は増えます。これは後頭部や襟足は静脈が通っているため血流が良いので、同じ頭皮の部位の中でも比較的細胞が若々しく保てるからです。



以上を踏まえた上で、東洋医学的な観点でのプラスアルファのお話です。

白髪とは身体の臓器の血の流れ、気の流れが悪い箇所に連動して、生えてくる場所で身体のサインがわかるといったものが東洋医学の考えではございます。


具体的には以下となります。



■生え際 こめかみ

眼精疲労

現代人に一番白髪の多い部位が、この生え際です。

こめかみ・生え際には細かな神経細胞が多くございます。人は目から情報を得て、脳内にこの情報を送り届けるため、目は一日中働いている状態です。したがって、目は疲れやすく、神経細胞が多くあるこめかみ部分は緊張状態で血流が悪くなり硬くなります。

また、近年30代の比較的若者の白髪の量が増えてきているのは長きに渡る慢性的なスマホ生活も要因の一つだと言われています。

眼精疲労には、ホットタオルや目のまわりをお風呂などリラックスした精神状態でマッサージするだけでも十分効果があるのでおすすめです。


それ以外の部位は以下です


■頭頂部

消化不良や胃潰瘍などの胃の病気や不調



■頭頂部右

体のむくみの症状がでる腎臓の病気や不調



■頭頂部左

肝臓の病気や不調



■つむじ

心臓や肺の病気や不調



■後頭部

生理不順などホルモンバランスの乱れ、また精力減退など



■耳の周り

口内環境の悪化

虫歯や歯槽膿漏などの歯、歯茎の病気や不調




白髪の原因はもちろん最初に書いた要因が大きいとは思いますが、このような身体の不調を知らせるサインとしても白髪が現れる事も多いそうです。



日常的な白髪対策としては、まずは精神的に「ゆるめる」時間を確保すること。

お風呂にゆっくり入るのも良いですし、温泉に行くなども良いでしょう。

ヨガを行うのも良いかもしれません。

これは白髪対策に限らずですけど、様々な身体の不調・気の流れ、への対策は、精神面の安定がまず大前提として必要だからです。

次に頭皮のマッサージも有効です。しかしながらこれは毎日行うなどのやりすぎは逆効果になる場合がございますので、日常のシャンプーの時にササっと済まさないで、優しい力加減でゆっくり気持ちよく行っていただく事で充分かと思われます。


最後に睡眠時間の確保。

夜間は副交感神経が働き、眠っている間に、傷ついた細胞を修復したり再生したりしています。髪の元となるメラノサイトをはじめ様々な細胞が作られるのもこの夜間。(22時~26時辺り)

白髪が気になりだした方は、最低でも夜24時には就寝する習慣を付けると良いでしょう。