Interior Collection ③(インテリア)






僕がこのサロンを作ろうと思った時、とてもこだわった事の一つが音響設備です。

音楽、というか人が耳から感じる音(騒音や環境音含む)は目に見えないインテリアであり、実は人の居心地を左右する最も重要な要素であるというのは言うまでもありません。


点と線の音響設備は「田口音響製作所」にお願いして作ってもらっています。
「ブルーノート東京」、「サントリーホール」、「表参道ヒルズ」、「国立西洋美術館」、他にも東京の高級レストランなどの音響プロデュースを行っているメーカーです。

僕がサロン空間で選曲する楽曲のジャンルで想定していたのは、あくまで漂うようなイージーリスニングでしたので(理想はお客様が音楽が流れているのが気づかないくらいの心地よさ)、そういった面でも、一流の美術館や施設で使われている田口さんの音響は相性が最も良いと考えました。





「空間全体に漂う音楽」の秘密は、この六角形の宙に浮くスピーカーです。
音というのは壁からの反響がありますので、耳が良い人ですとどの方向から聴こえているのかすぐに察しが付くのですが、点と線の空間ではそれが皆無です。
実際に耳の良いお客様からは、その音の聴こえ方に僕からは何も申しておりませんのに何人からも驚きの声を頂いています。
吊り下げる位置、使用するアンプ(マランツ)など全てプロデュースしていただいています。
また、このスピーカーはオーダーになりますが田口さんで実際に購入ができますので、例えばご自宅のリビングや寝室を極上の癒しのリスニング空間に仕上げたい方なんかには強くお勧めします。田口さんのスピーカーはデザインも良いので本当にお勧めです。
ただ、購入検討の方は例えばロックやダブなど重低音の効いたジャンルの音楽には非常に相性が悪いので、それだけはご注意ください。








 Mayfair Stool
 

フランスのMayfairのシンプルなスツール。これも色が好きで購入しました。

座るというよりは、空間に色のアクセントを入れたい場所にその都度、置いています。

数年前に確かコンランショップで購入したのですが、調べたら現在はお取り扱いないみたいでした。



僕は所有していませんが、他にもこんな独創的なモデルもあったりします。(いつか欲しい)






ミース ファン デル ローエ アームチェア

byKnoll


この子に関しては、とても有名な(定番?)椅子なので見たことのある方も多いかと思います。建築家ミース・ファン・デル・ローエの代表的な椅子で、彼の代表建築「トゥーゲントハット邸」(チェコ・ブルノ市・1930年建築)のダイニングに置くためにデザインされた椅子です。

僕がこの椅子に初めて出会い、座ったのは、約20年前の上京した時によく通っていた代々木上原のファイヤーキングカフェでした。

見た目の佇まいもさることながら、その弾力に何て座り心地の良い椅子なんだ!と20歳そこらの若造だった自分は感動したのを覚えています。

今も存続するこのカフェは、渋谷区の高級住宅街にほど近い立地と当時のCAFEブームの影響もあり、20年前は物凄いヒップな場所と言うか、東京中のお洒落な業界人御用達だったのを覚えています。

僕はこのカフェで、主に深夜のバータイムにプライベイトの芸能人やモデルを死ぬほど目撃しました。笑

(数々のミッドセンチュリー家具に彩られたファイヤーキングカフェの内装。ホワイトのアームチェアが置いてあります。懐かし~)


その時から、いつか買おうと心に決めていて、実際に購入したのは30代に入った頃に当時使用していた自宅のダイニングテーブル(吉岡徳人のインビジブルテーブル)に合わせて3脚購入したのでした。この透明なテーブルに対しての相性も抜群でした。


今でもたまに座るたびに、その当時のカフェのことや当時の友人たちをふと思い出したりします。