WEEKLY NEWS PICK UP(時事ネタ)
小山田圭吾さん 東京五輪作曲陣から辞任 大会組織委が正式発表
NHK Eテレ「デザインあ」が放送見合わせ、小山田圭吾のいじめ問題を受けて
パラリンピックを考えればこれは仕方が無いと思う。
この件って20年以上前から度々ネットなんかでも炎上してきたし音楽業界に疎い人々でも知っている程有名な話なので、組織委の「知らなかった」がまず信じがたいです。理事には秋元康さんなど音楽業界人もいるし。
委員会が彼を選任した理由は、小山田さんはグラミー賞にも選出された程世界でも高く評価されている日本が誇る稀有な音楽家ですし、公営放送であるNHKでも長年仕事をされてきた。組織委員会としても「作品ファーストなので大丈夫でしょう」くらいの感覚だったのかもしれません。
これが大失敗で、多様性と共生社会がテーマのオリパラのリスクマネジメントを甘く見た組織委員会の責任がまず第一に大きいと感じます。
イジメを援護するつもりは全くありません。しかしながら色々な意味で気持ち悪いと思うし、何より今まで皆見て見ぬふりをしていたのに何で急に手のひらを返すの?っていう素朴な疑問はめちゃくちゃある。
彼の作品の功績を知らないであろう芸術に疎そうなマスコミや芸能人とか文化人とかがメディアで阿鼻叫喚状態になって大炎上させ、それに便乗して一般人がSNSで集団攻撃、才能ある小山田さんを世の中からレッドカード一発退場処分にさせた。NHKをはじめ公共の場の仕事にはもう一生戻れないだろう。
小学校で誰もが学ぶ偉大なクラシックの作曲家の方々の私生活もそうですが、優れた芸術家が優れた人格ではないというのは数々の歴史が証明しています。真に善人な人からは作品もまた一般的で平坦なものしか生まれません。芸術という分野では。
しかし胸が痛いのは、あと本番まで3日しかないのに、照明だったりダンスだったり映像だったり(プロジェクトマッピング?)、演出だったりの大切な冒頭4分間のクリエイトを全て見直さないといけなくなったこと。現場は壮絶な事態になっているでしょう・・。
楽曲を差し替えるとか、全体のクリエイトがあるのでそんな簡単なことではありません。
もうリハーサルの日程もないだろうし、本気で奇跡が起こるしか助かる方法はないと思います・・・。