夏が終わる

暑い暑い夏が終わろうとしている。


この季節はとにかく太陽を浴びるのをお勧めしたい。

実体験から言っても、下手な考えは必ず消毒される。

そして、浴びたら発汗してほしい。

発汗したら喉を乾かしてほしい。

腹が減るのをhungry、喉が乾くのはthirstyと言うが、hungryである必要は今はない。thirstyであってほしい。

好きな音楽があって、それを聴きながら、だったりしたら、もう最高である。


その上で、なるべく外を歩いてほしい。

少し歩けば必ず自販機がある。

そこで、自分が今、一番飲みたいものを真剣に、かつ楽しく厳選し、コインを入れて、それを買い、飲み干してほしい。

足りなかったら2本買ってもいい。

脇に挟むと、動脈があるからすぐに涼しくなる。



「愛する人や、守りたい人を守りましょう」

というのは大変に素敵な言葉だが、

「愛する人もいねえし、守りたい人もいねえし、そもそも誰にも愛されてねえし」

という人も実際には多いのが現実で、些か効力に疑問はある。


まずは自分を愛することが必要だ。

自分だけでいい。

まずは自分を愛せないと、野良猫もスズメも仕事相手も誰も愛せない。


コロナも先のことも一切考えなくて良い。

「ああ、今、自分は良い気分だ」という時間は、思ったよりも簡単に生み出せる。

それをすれば、思考なんか後からついてくる。

愛するものとは、まず自分。

そして、自分に欠くことができない、自分と一体になってしまっている何かで、

それは人間ではない可能性だってある。


余計なことは考えなくて良い。気持ちよくなることだ。自分が。


今の時代は嫌な出来事や人間でいっぱいだ。

僕だってストレスや嫌なことは色々ある。

誰しもがピリピリしている日々なのかもしれない。


でも、それらにイラついても、それらは消えないしそいつらも消えない。

陽を浴びて汗をかき、喉を乾かし、ドリンクを飲んで、

また汗をかき、シャワーなんか浴びられる季節は今しかない。

結局は自分が自分なりに最高な気分になるしか特効薬はない。


日常の中でイマジネーションをちょっと働かしてみよう。

その一瞬でも強くなれるかもしれない。

だんだんそのその意味と構造が自分に伝わってくる。最初は演技でいいのだ。

人間は演技から本気になれる狂った生き物だからだ。



明日から三重県でも3回目の緊急事態宣言が始まる。


もしかしたら、散歩と三ツ矢サイダーが問題を解決してくれるかもしれない。

もしかしたら、これこそ今の時代の快楽主義の生き方なのかもしれない。