BLACKBOX GARDENING (BOOK)(GARDEN)


 

ヨーロッパ園芸界でその名を知らぬ人はいないというドイツ人、クリスティアン・クレス氏の著書。

本をめるくとまずは彼の哲学がこう書かれている。

「春の訪れを急ぐかのように植えつけられる開花した花、花期が終わるなり破棄される植物、自動芝刈り機で2cmに整えられた芝生、雑草を制御するためのコンクリートや石のパネル。庭に据えられた陳腐な置物などが現代の庭を殺している」

"BLACKBOX GARDENING"とは、多年草や宿年草のみならず、1年草、2年草をあえて組み合わせ、風に任せて種がどこかの庭に落ち、予想外の場所から実生で芽吹くのを楽しむガーデニングのスタイルだそうで、多くの方々が求める伝統的で正しいガーデニングとは真逆の植物の生命を信じ、多様性を受け入れるガーデニングスタイルだという。



















めちゃくちゃ好きな雰囲気。
確かに生き生きと植物が育ち、それでいて色彩が無作為であるにも関らず美しい。
とは言え、かなり計算されているのを感じられる。凄い。









最近とある別の本を読んでいたら、抜いても抜いても生えてくる雑草と闘うのではなく、いくつかの本当に不要な雑草のみ抜き取り、雑草であっても美しいものは残して共存の道を探ると言う「選択性除草」という考えを近年は提唱するガーデナーがヨーロッパでは増えてきているそうだ。

抜き取る雑草自体も、根元の成長点で刈り取り残った根が自然に退化するに任せる方が土壌がフカフカになるといった考えであったり、

グランドカバーになりえる野いちごといった雑草などは残すことにより同じ雑草でも徐々に好みのものだけ繁殖していくといったのも「選択性除草」の思想である。

僕の庭も来年は4年目になるので大分基礎が出来てきた。なので、そろそろ方向性に色づけを行っていく予定です。





(ドイツ語版です)