料理とワインの合わせ方① ピノタージュ

 



「ピノタージュ」とは南アフリカでピノ・ノワールとサンソーを人工交配種して生まれた黒ブドウで、南アフリカを代表する土着のブドウ品種です。

ブルゴーニュを代表する品種であるピノ・ノワールの特徴「滑らかな飲みやすさ」「フルーティーな華やかさやチャーミングさ」、そしてサンソーの特徴である「優しいジューシーさ」「綺麗な酸とスパイシーさ」が合わさった素晴らしい品種です。


土着品種であるピノタージュは南アフリカの気候に合わせて造られた品種ですが、現地の郷土料理にも相性がよいのは言うまでもありません。

代表的な料理にひき肉を使ったボボティという料理をはじめ、アフリカではひき肉料理は非常にポピュラーです。

(先日の我が家の晩御飯のボボディ。挽肉とドライフルーツのオムレツのようなお料理。後述するカノンコップのピノタージュに合わせてます。柿ソースのサラダの右の器は、昔アフリカを旅した時に買ってきた物です。)



しかしながら、このワインに合わせる為にボボティを作る必要はなく、要するにひき肉料理との相性が良いのです。

例えばハンバーグ、ミートスパゲティやボロネーゼ、マーボナスなどは相性最高です。






重くないけどお肉を使用したお料理にミディアム・ボディのピノタージュは相性良いです。




また他にも、ピノタージュのワインは甘辛い味付けの料理とはとても相性が良く、マリアージュさせることにより普段のご家庭のお料理が確実に美味しくなります!


和食だと例えば鯖の味噌煮、朝日屋で売っている、焼くだけで作れる豚の味噌漬け焼きなんかも相性抜群ですし






他にも冬ですから鍋なんかも良いですよね!和の味噌ベースや、甘辛いコチュジャンを使った韓国風鍋なんかには相性抜群です!



また意外なところではスパイシーで甘いウスターソースやとんかつ系ソースをたっぷり使うお好み焼きや焼きそば、たこ焼きにも最高に合います!



デイリータイプのピノタージュ品種のワインは、このような日常の何気ない食事にこそ合わせてこそ、その真価を発揮します。

価格帯もカジュアルなのに美味しいものばかりなので、是非気軽に楽しんでいただきたいです。ワインは本来、とても身近なものなのです。



以下は、当店で販売しているピノタージュ品種のワインの一例です。



Man Cellar Select Pinotage / 1400円(税込1540円)

しっかりジューシィな果実感とフルーティさが特徴。スルスルと飲みやすい1本。
僕が南アフリカワインの凄さを思い知らされた思い出深い1本でもあり、1000円台前半でこのクオリティはちょっと他にないと思います。
(MANシリーズは他の品種も多数ストックございますのでご相談ください。白もお勧めで、5~6本まとめ買いする方もいらっしゃる程人気です!)



KANONKOP KADETTE PINOTAGE / 2700円(税込2970円)

カノンコップは世界中の品評会で受賞経験があり、南アフリカのピノタージュの品質を世界に知らしめたパイオニア的存在。こちらのワインは、カノンコップの魅力、そしてピノタージュの存在感を存分に愉しめるしっかり芯のあるボルドースタイルの1本。シルキーかつエレガント。マジで旨いです…。




Brahms Pinotage / 2350円(税込2585円)

昔ながらの南アフリカスタイルピノタージュ。埃っぽく大地の土っぽさもあり、ワインの方から笑顔で歩み寄ってきてくれる、そんな人懐っこいワイン。エキゾチックな味わいですので、
異国への旅行気分を味わいたい方は是非!




Longridge Pinotage / 3050円(税込3355円)

女性的なエレガントさがあり、なめらかなピノタージュ。果実にまぎれて感じる草原の草のような若干の苦味が良いアクセントになっており、上品で最後まで飲み手を飽きさせない素晴らしい1本。ビーフシチューなんかにも最高です!



このように、土着品種のピノタージュですが、作り手によりそのスタイルも味も異なります。是非お試しください!