ファッションの魔法(コラム)

心躍るような感覚が人生には大切かなといつも思っている。


私はファッションが好きだしカッコいいものが好きなので、ハイブランドのコレクションはかかさずチェックする。

原体験は小学生の頃で、テレ東で放送されていた大内順子さん時代のファッション通信も毎週かかさずに観ているような子供時代を過ごしていた。


最近はコロナの影響も大きく世の中のファッション熱が以前と比べて冷ややかだと感じるし、体型・身なりも含めて多様性が容認される時代になったので、実際コレクションなんて業界人以外では見ていない人が大多数だろう。

しかし個人的には次の春夏からはフィジカルが随分と戻ってきていてとても嬉しく思っている。


パリ・ミラノ・N.Y・UKの4都のコレクションは世界中の服飾文化の極点であり、クリエイティブが集中している場所なので、疲れている時や落ち込んでいる時などは好きなメゾンのファッションショーをYouTubeで見直したりして元気を貰うことが私はとても多い。

スマホの小さな画面だとしても、1メゾンだけならたかが10分そこらでここまで元気を貰える映像体験は自分の中では他にない。


私は子供の頃からずっとナルシストだと思っているけれども、人間には自己肯定こそが必要だと思っているのでナルシストは素晴らしい性格だと思っている。

自分に似合うファッションがわからない、と言う人もいるが、そういった方は端的に言っても極、極、極、非常に弱い鬱病の症状だと思う。

あなたに似合わない髪形が無いのはあり得ないし、同様に似合わないファッションが無いのもまた同様にあり得ない。これは私が保証する。


そういった方は、自分に何が似合うだとか、見た目だとか自分の立ち位置だとかそういった事は全て一旦置いておいて、カッコいいコレクションの映像でも見てウットリしてみたら良いのになと思う。

ショーを見ると心が踊るし、何より今は音楽もどのメゾンもいい。

人間、ウットリして、その勢いに乗ってしまうのが大切。


最近だとPRADAがミラノと上海で同時にやったS/SのSHOWは最高だったし、80年代のキャットウォークをオマージュしたCHANELはパワフルで"JOY"に溢れ、故・カール・ラガーフェルドの功績など思い出したりして感動して目頭が熱くなった。

(態々言うまでもないが、このキャメラマンの人々は全員がエキストラである)


(PRADA S/S22,Music by Insides & Ghost Producer)

当然ながら服も大変素敵ですけど、音楽もめちゃくちゃ素晴らしい。


2022年も、今まで以上に素敵なものを沢山見て、ウットリする魔法にかかってその勢いに人生も乗っていきたいものです。


(Fendi SS22,Music by MFSB)



(CHANEL S/S22, Music by ブレードランナーOST and many more)


今日で仕事納め。


今年も大変お世話になりました。

来年も点と線にご期待ください。


皆様におかれましても、どうぞよいお年をお迎え下さいませ。