新店舗作ります(コラム)
人生に何もなんてないだろう。
何事もなく流れに乗って平凡に生きていくのか。
常に挑戦をし続けて生きて行くのか。
そのどちらも同じ人生なら、自ら挑戦し続ける人生のほうが面白いし価値があると思っている。
そうすると、必ず困難に直面することがある。
どうすることもできない思いになるときも日々の生活の中であると思う。
しかしながら困難に立ち向かって自己に対しても勝たなければ、人間に成長はない。
成長しないということは、自分だけのことだけではなく、周囲にいる人々にも迷惑がかかる。
ようするにお荷物になる。そうならないためには、自分が変化し続け挑戦し続けていかなければならない。
これは私の生き方の理念のようなものだが、今あらためて強く思う。
私が美容師になろうと決めたのは10歳の時。とにかく髪型とお洒落が大好きな子供だった。
学校に行きながらサロンで働き始めたのは18歳の頃。そして26歳の時に点と線を創業して今まで止まらずに走り続けてきた。
それから13年目を迎える今年、新しい挑戦が始まる。
以前から「いつかやりたい」と温めていた飲食店(BAR)のプロジェクト。
店名は「BAR FILM」に決定し、ロゴデザインも完成した。
直訳で、「映画」。
このBARに訪れる大人たちはまるで架空の映画に出演しているキャストのように、その瞬間・体験自体が映画のワンシーンのように記憶に残るものになればと願って名づけた。
Instagramも開設したので、フォローしてくれたら嬉しい。
プレオープンは5月2日、グランドオープンは5月11日を予定している。
"BAR"と名乗っているから「お酒を飲めないから行くこができない」とは決して思わないで欲しい。
BAR FILMはお酒を飲まない方こそ歓迎したいと思っている。
営業は昼間から行うし、季節の果物などを使ったモクテル(ノンアルコールカクテル)にも力を入れているので期待して欲しい。
以下の写真は当店のバーテンダーmurataが作るBAR FILMで提供予定の飲み物の数々である。
モクテル以外にも、世界各地からセレクトした月替わりのスペシャリティ珈琲、美味しいお茶、本場仕様のスパイスたっぷりのチャイなども提供する。
珈琲は豆の販売も行うので、珈琲好きも是非利用していただけたら嬉しく思う。
そしてシグネチャーMENUとして旬の季節の果実を炊いて作る自家製「大人のクリームソーダ」なんてのも用意している。
すりおろした林檎とローリエの香りを移したコンフィチュールのクリームソーダ
だから例えば夜中や食後にふらっと1杯、美味しいクリームソーダや、1日の〆に温かいチャイや珈琲だけ飲みに訪れる、なんて使い方も勿論歓迎だ。
友達同士でも良いし、勿論お一人様も歓迎する。
私にとって理想とするBARやカフェの存在とはこんな感じだ。
忙しい日常の中、少し疲れたと思ったら、息を整えるようにお店に行き、扉を開く。
そこには美しい空間が広がり、静かな時間と心地よい音楽、そして美味しい飲み物がある。
この場所で一杯を飲む時間だけは、背負っている色々な荷物を降ろして平穏な心持に還ることができる。
そして行く度に新しい刺激があり、ポジティブなバイブスを得ることができる。
お店を出る頃には、何だか背筋が伸びて、前向きで清々しい気持ちになり、また1日頑張ろうといった気持ちになれる。そんな存在のお店が理想だ。
しかしながら私が理想とするBARもカフェも近くに一軒もないので、ならば自分で作ってしまおうと思った次第だ。
また、現時点で店舗デザインについて多くは述べられないが、このBARの店舗は新築である。
居心地良く、かつ斬新な建築に仕上がる予定なので、そちらも楽しみにしていて欲しい。
赤ワインとオイルサーディン、自家製バジルクッキーのペアリング
野菜のカクテル-紫芋とクリーム-
人々が沢山いる賑やかで、煌びやかな場やレストラン、手の込んだ料理なんかは人の心を高揚させる力があるし、そんな場所も私だって大好きだ。
しかしながら小さなBARで飲む、職人の手で丁寧に作ってもらった一杯のカクテルや珈琲には、もう少し異なる役割があっても良いはずだ。
「忙しいから行かない場所」ではなく、「忙しいからこそ行かなければならない場所」。
これからこの場所を訪れる皆様にとってのBAR FILMが、末永くそんな場所に育っていってくれるのを心から願っている。
またこういったコンセプトの為、お客様の質を保つ為、そしてお客様同士の密を避ける為、しばらくの間は会員制の紹介制といったシステムを取らせていただくことにする。
(コロナの状況次第でもあるが、いずれは新規の方がご来店可能な条件を公開するので一般の方は少し待っていて欲しい)
また、店内は映画館のように天井の2箇所に最新鋭の換気システムを完備する。
コロナウイルスの感染要因は飛沫感染よりもエアロゾル感染が主だといった研究結果が出ているので空間全体を常に換気する必要があり、その要因に最大限にコミットした設備である。また、お客様同士が対面しない様に席の配列も工夫している。
(同時にお一人様のお客様が居心地良く過ごせる配慮でもある)
このように、新規オープンの店舗だからこそ出来る最新の感染症対策もしっかり行っているので安心して御来店頂きたいと思っている。
また、同時オープンとして、隣接する建物の一室に「豊かな暮らしを求める大人たちの生活の質の向上」といったコンセプトのセレクトショップ
"BAR FILM STORE"がNEW OPENする。
フロア8畳程度のとても小さなお店だが、器・テーブルウェア・フレグランス・キャンドル・ボディケア・質の高い生活必需品(洗剤やタオルなど)・調理器具・オーラルケア製品・ボディケア・男性用高級アンダーウェア・無添加の美味しい食品類・植物・オリジナルデザインの紙物(ブックカバーや便箋etc)・花器や鉢などを販売していく。
全て私たちが欲しいと思う物だけをセレクトしているので自信を持って全ての製品をお勧めできる。
ブランドさんは現在交渉中のものもあるので今後も続々と増えて行く予定だ。
ちょっとした気の効いたプレゼントや手土産、センスの良い生活雑貨を買える場所が三重県には殆どないので、あると嬉しいと思っている人も多いと思う。こちらも楽しみにしていて欲しい。
オンラインストアも同時OPENするので、遠方の皆様も覗いていただけたら嬉しく思う。
断っておくが、このプロジェクトに関わる私たちメンバー全員に、有名店・無名店問わず飲食店での経験も、セレクトショップでの経験も、その全てが一切ない。
全てゼロから作り上げている。
だがしかし、経験や修行が必ずしも必要だといった古い価値観は今の時代、たいした意味を持たないと言い切ってしまって良い。
素人だろうが関係ない。それを私たちが証明する。
大切なのは経歴ではない。
大好きなことに対して心から探求し熱中する熱意、そして実行に移す行動力だ。
点と線のお客様も、そうでない方も。この記事を読んでくれている全ての方々に我々のこの新しい挑戦を応援してくれたら、とても嬉しく思う。
これから工事の始まる建築の進行具合などは随時インスタグラムやこのブログにも書いていく予定だ。
続報に期待して待っていて欲しい。
点と線&BAR FILM代表・山田恭裕