フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 (MOVIE)
滑り込みで観てきました。本当に素晴らしい作品で、ウェス監督のキャリア最高傑作なのではないかと思います。雑誌カルチャーで育った40歳以上には特に刺さるかもしれません。
そしてありとあらゆるクリエイターが今年マストで必見の作品なのは間違いないと断言できるでしょう。
内装やインテリアをする人は見に行けば必ず色々なヒントがあるし、洋服を作る人やスタイリングする人なんかは様々なシーンでそれ用の衣装が全部違うのがわかるのでディテールを見ていたら参考になり過ぎてキリがないですし、映像やカメラを撮る人だったらありとあらゆる場面の映像のショット、そのどこを切り抜いてもポスター芸術のような完璧さに衝撃を受けるのは間違いないでしょう。
特にシメントリーのビシッ!と決まった構図はアートや建築の世界では非常に高貴な王道芸術とも言えますが、そこに何と脚本でコメディの要素を注入することにより誰も見たことがないハイセンスな映像体験を創り出しています。
そして役者の使い方も斬新で、今の時代を代表するイケメン、ティモシー・シャラメを「政治活動家の青年」といった役にすることによって、今まで誰も見たことのないティモシー・シャラメを見ることができますし、レア・セドゥに至っては何とフルヌードを披露していて(!)、その役が囚人の芸術家のモデルであり、普段着用している刑務所の制服の衣装に至っては完璧なるフェティッシュとエロティズムに溢れており、動きもいちいちチャーミングだし、映画ファンにとってはそのキャスティングにいたってもウェス監督のセンスに圧倒されることでしょう。
フランス産を中心としたレアグルーヴで構成されているサウンドトラックも完璧で隙が全くない!作品で、ホント凄かった。
良い刺激になったので、自分も頑張ろうと思う。