南アフリカのアーティスト、ニコ・クリジノ(ART)

 

加速するデジタル化に加え、Chat GPTなどAI の登場により私たちの日常はデジタルとアナログの境がますます曖昧になってきている。写真という表現は、その長い歴史の中でテクノロジーの進歩とは切っても切れないメディアとして常に進化してきた。アート写真のジャンルにおいて、写真家たちは最新技術を駆使する一方で、同時に古い技法やアナログの手仕事なども積極的に取り入れたり、ハイブリッドに掛け合わせたりしながら、新たな表現の可能性を探る人たちも増えています。 戦争、災害、人権問題、環境問題、人種や移民、ダイバーシティなど、世界が様々な問題に直面し、混迷するこの時代の写真表現とは?




方向感覚を失うように幻想的で、終わりのない奔放な作風。
現在は南アフリカのケープタウンを拠点に活動している、南アフリカ人アーティスト、Nico Krijnoの作品集はまさに今の時代に見て・感じたい作品群だ。


Nico Krijnoは自身の撮影した写真作品と膨大な百科事典の資料を古くからあるコラージュの技法を使いMIX。彼はコロナ渦に家にこもる中で、自然とこの作風を思いついたそうだ。
そして現代社会におけるイメージのあり方やその歴史などを考察する作品を精力的に発表している。
歪んだオブジェ、複数のレイヤー、鮮やかな色彩が交錯する、遊び心に満ちたノンリニア美学を追求。静止画の可能性を追求する熱意と構図、計算された意図的な表現を紐解く、とてつもなくカッコいい一冊。















ちなみに、これもそうですが私が心底カッコいいと思う本をFILM STOREでは販売してますけど、売れなくても(売らなくても)いいんです。私がコレクションしておきたいので。
実は輸入元より仕入れても本当に売りたくない本も多数あって出してないのが殆どだったりもします!こういった作品集に「再販」はありませんので。
こういうのを、「趣味と実益」と言うのです、ええ。

とは言え、いつも買ってくださっている方々ありがとうございます。今回も欲しい方はどうぞ。市場から消える前に。




私も梅雨の鬱期間を抜け出し、現在創作意欲みなぎる時期がやってきた。(が、左手が思うように動かない)