神々の山嶺
夢枕獏さんの素晴らしい原作小説、谷口ジロー氏が漫画化した圧倒的画力の作品、そのどちらも私の大好きな名著『神々の山嶺』。AmazonPrimeでフランスの映画版が公開。
谷口さんの描く凄まじい描写のこの作品を映像化するのは不可能と言われていたけれど(以前実際に日本で映画化された時は散々な風評だった)それを見事にやってのけたのはフランス人映画監督であった。
谷口ジロー氏はフランスで勲章をもらうほどに欧州でも圧倒的な評価をされている。
しかもこの作品を日本人でなくフランス人が手がけ、素晴らしいクオリティで作られているとあっては観ないわけにはいかないだろう。
この作品の要である、生きるか死ぬかの極限状態による精神世界の描写、緊張感を見事に映像化していた。最初から最後まで息もつかせぬ圧倒的な90分の映像体験。
日本がまだ裕福でなかった時代、登山がトレンドとなり、若さに溢れていた時代。そんな時代感も見事に再現されている。 ネットもSNSもなかった時代だからこそ、この物語は紡げたのだろう。
よく、命をかけてまで「登山する人の気持ちがわからない。そもそも一体何のために?」と思う人もいるみたいだが、そういった人は猛烈な衝動に動かされて何かをやり遂げた経験のない、穏やかな人生を歩んできた人なのだと思う。
そんな穏やかな人々にも、この作品を見れば山に登る人の気持ちが少しはわかってもらえるだろう。
命がけの登山に意味なんかあるわけがないし、「正体不明の衝動」が山に対して起きるから、命がけだとしても登るんです。
・・・と、ここまでタイピングするのに右手は中指1本で行っていたら1時間近くもかかってしまった。笑
実は右手人差し指が腱鞘炎になってしまったんですよね。しかも仕事(美容師)のし過ぎではなく、仕事(PC)のし過ぎで。マウスホイールの動かしすぎが原因って言う。苦笑
実は美容師の方は腱鞘炎にならないようにちゃんとマネージメントしているので大丈夫なのですが(私のカットしている時間、非常に短いのはお客様なら知ってますよね)まさかPC作業まではマネイジメントできていませんでした。
でもまあ骨折と比べたら(完治しました!)全然平気です。
点と線、今年はイベントだったりで休みが多かったので、その代りに今年の年末は2週間休まず営業いたします。皆様是非お越しくださいね。
12月にこだわらない方は、今の時期(11月~12月上旬まで)は比較的空いているのでお薦めです。
それでは引き続き年末まで宜しくお願いいたします!