PERFECT DAYS (MOVIE)


「2024年始まったばかりだけど、今年のNo.1はすでに本作品に決定で良いのでは?」

と、過去に私と映画作りをしたことのある東京の友人からLINEが来たのが先月。

先日、私もようやく鑑賞してきたけど、全くの同意見でした。ショットの美しさに感動して何回も泣いた。

現代に生きる私たちにとって、この映画から「多くの学び」と「気づき」を得る人は多いだろう。

映画館の帰り道、自身の感覚が研ぎ澄まされた人も多かったはずだ。

これは、映画館で見ないといけない作品。家での鑑賞だと伝わらない。というか、映画館で見る映画はやっぱり良いなとあらためて思った。


ヴェンダースの作品は、静かで美しい。特に「ベルリン天使の詩」以降の作品は、流れるように鑑賞時間がすぎていく。

今作品、繰り返すがショットがいい。音響効果・音楽の使い方も素晴らしくいい。

ヴェンダースはインタビューで今作品の舞台、"THE TOKYO TOILET"を都市生活者にとっての「聖域」であり、清掃員は「聖域を守る僧侶」と表現しているそうですが素晴らしいインスピレーションだと感じた。

さらに主演の役所広司さんは本作品のプロデュースも兼ねているそうで、いやもう素晴らしいなと。


私はアキカウリスマキの「ル・アーヴルの靴みがき」や、クロエジャオの「ノマドランド」なんかも思い出しました。どれも、とても静かで美しくて大好きな作品。


エンドロールも良かったですね。

"KOMOREBI"

でも、上映はもう終わるかな?もし間に合う方は、是非劇場へ。