我が家のアフリカンアート
三重県民でもその存在は知っていても行ったことがない方が意外と多そうな美術館が伊勢にある「マコンデ美術館」だ。
何も知らずに美術館に入ると、殆ど人はその作品の想像力とエネルギーに圧倒されてしまうと思う。
溶けて滴る人間、大木から突き出る大きな男の顔、おぞましい悪魔のようなモチーフ、あらゆる部位が省略された異形の人間の姿、エロティークな連続的なイメージの作品・・・
あの偉大な彫刻家、ジャコメッティを彷彿とさせる繊細で細い手足の線を持った異形の人々の作品の数々が、所狭しと展示されている。
どれも艶やかな黒一色で作られている。この黒は着色されたものではなく、非常に硬い黒檀をアナログな昔ながらのナイフで削って作っているというのだから驚愕するしかない。作品制作の過程を想像すると気が遠くなる。
もちろんどれも名も無きアフリカの無名アーティストたちによる作品であるが、そのエネルギー、空間を支配する波動はちょっと凄いものがある。
また、この美術館の魅力のひとつが、実際に作品を購入できるとことだ。
冒頭の写真は最近の我が家の玄関の展示スペース。先日購入してきた作品を中心に組み立てた。
黒檀のマコンデ彫刻は勿論、ケニアのソープストーンが材質の花器や水鳥の彫刻も購入。
また、写真撮影禁止なので紹介できないが2階フロアに展示されているマコンデ民族による「絵画」も本当に素晴らしいので必見だ。
場所は二見興玉神社のすぐ近く。定期的な展示替え・企画展も行っているそうなので伊勢観光に訪れた方は是非こちらも行ってみてはいかがだろうか?
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住所:三重県伊勢市二見町松下1799
休館日:火曜日
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