村上隆 vs 斎藤幸平 

 


圧倒的に面白すぎた。ここ最近見た動画でダントツ一番。


日本は根源的に敗戦国の悲哀があり、世界基準の西洋のルールの中の美醜とかの価値観には、乗っかれない。それは敗戦国の悲哀でもあると。

あの作品のスマイルこそが日本の悲哀そのもので、無害を主張する微笑みだと。

恐らく日本のアニメや漫画が数百年後には今のアートのポジションに、必ず行っている。

日本は、間違いなく世界一だと思います。だから安心してくださいと村上さんはおっしゃっています。



”オークションで1億とか2億とかって 価格になった時点で数字は関係なくなるんですね 

ギャンブルです 

勝つか負けるかだけになってしまう 


美術館にも栄枯盛衰がある 

生存競争に負けて権威が失墜した美術館もある 

プリントアウトしただけの紙に 5千万円の価格が付いたりする 


斎藤さんの見ている「資本主義」と私の見てきている「資本主義」はレベル、と言うかゾーンが違いすぎます。 

とんでもないレベルの富裕層にとっては 

貨幣は仮想的なもので具体的なものではない 

彼らは数字に大した意味を感じていない 


フォーブスのトップ50くらいが、私の顧客です 

超富裕層もいろいろな悩みを持っている 

その悩みの「救済手段」としてのアートの側面があります 


鳥山明さんの原画、私の作品より今は安いですが 

百年後には必ず逆転しますから、ご安心ください”




「資本主義」と一言で言っても、自分の経験や知識によって相当に異なる。

私たちのように「具体的なお金の世界」で生きている人には、全くイメージできない世界があるのは本当に面白い。

アートの世界にも、そしてファッションの世界にも、作品の生存戦略、概念の想像、ストーリーなど、様々な戦い方がある。そんなお話を大変興味深く拝聴させていただいた。



ちなみに冒頭に貼ったのは特に私が好きだった第三部。

第一部と第二部は村上隆展の展示を実際に回りながら本人の作品解説もあるので、

「村上隆さんの作品の凄さがわからない方」でしたり、実際に展覧会に行った方が見ると凄く面白いと思います。

ファッションや社会の話、宮崎駿さん・高畑勲さん・新海誠さんなどアニメや漫画の話も出てくるのでアニメ好きの方にもオススメです。


お時間のある方は是非!


第一部


第二部


第四部