2021 BEST10 (MUSIC) 後半
それでは後半の5作品の紹介です。(順位は不同)
Kid A Mnesia / Radiohead (2021)
「Kid A」20周年記念盤LP。未発表曲とTシャツ付き。この盤について語れと言われたら1万字でも3万字でも余裕で書いてしまうので全て割愛します。笑
私は10代の頃からそこそこの音楽マニアで2010年代辺りまではフィジカルだけで毎年必ず300枚以上買い続けてきたし、あらゆる音楽を聴いてきた。そんな自分がオンタイムで出会って人生を変える程の衝撃を受けたのはこの1枚しか記憶にない。多感な高校生の頃、この盤に出会ってしまい人生狂わされた青年は同年代で私の他にも世界中にごまんといる。
未発表曲"If You Say The Word"(もし君がそう言ってくれたなら)も素敵でした。
ちなみに昨年、自分が新譜で購入したフィジカルはこれと宇多田ヒカルのOne Last Kiss海外版LP(エヴァの惣流・アスカ・ラングレーがジャケットのアレ)の2枚だけ。もう収納する場所もないのでフィジカルはなるべく買わないと決めていますが、どちらも所有欲に負けました。
去年発表のワールドミュージック部門で言うとこれ。完全に一度聴いただけで血が騒いで大興奮してしまった。ブラジルのバイーア発、ブラジリアン・ラージアンサンブル+女性コーラスのビッグバンド。下の動画で紹介するOrínのグルーヴも超絶素晴らしいが、他に収録のミドルテンポの楽曲の数々やコーラスも多幸感あり全部が素晴らしい。世界的芸術家であるヴィック・ムニーズが担当したアートワークもカッコイイし最高。是非聴いてみてください!
ロンドンをベースに活動する若干20才の黒人ミュージシャン/詩人、アーロ・パークスのデビュー作品。まるで女性版 フランク・オーシャンのようなクリエイティブなネオソウルで、そのサウンド処理も注意深く聴くとなかなか斬新。 一昨年の音楽業界の暗い雰囲気とは違い、この彼女もそうだが同じコロナ渦でも昨年はその先の光を感じる エキサイティングな若手の新人が多く登場した明るい年であったと思う。
彼女は他にも「コーラ」って曲が好きですね。去年掲載した散文にも「オチ」で登場させました。
去年大好きなお客様にお勧めされてハマった1枚。ハマ砂漠でマリファナを育てながら音楽を作るラッパーたちを追ったドキュメンタリー映画『Crestone』のAnimal Collective によるOST。 ANIMAL COLLECTIVE流のオーガニックなトリップ感を追求した陶酔感強めの音楽作品。家で庭を眺めながらくつろぐ時、チルしたい時、ワインのお供に。よく聴きました。
Purest Form / James Francies(2021)
とにかく「カッコいい」としか表現のしようがない音楽。 これが今の時代のBLUE NOTE。最先端のJAZZ。
James Franciesの天才な所以のひとつが、右手左手で全く違う動きをしてピアノを演奏できる事です。これって物凄いことで、例えばJAZZならBrad Mehldauは左右全く違う動きが出来ることで有名です。でも彼はここまでの早弾きは出来ません。日本人で早弾きと言えば上原ひとみさんですが、世界と比べたら実際は物凄く上手かと言えばそうではないですし、左右の手が独立した奏法もされていません。
James Franciesのピアノを聴くと、とても一人で演奏しているとは思えない。
YouTubeで音楽を聴く時に楽しいのは、再生速度を自由に変えられること。
上の動画の曲が早すぎて良くわからないっていう方は(笑)ピッチダウンして0.5、0.75倍速辺りで聴かれるのもお勧めです。私的には0.5辺りもラテンジャズの雰囲気が出て好きですね。0.5倍速でも充分に凄いっていうのも驚きです。
以上2021年の10作品でした。
音楽好きの方は、是非あなたの昨年の印象深かった1枚もご来店時に教えてくれると嬉しいです!
次回は「買って良かった物編」、どうしようか検討中です。笑