ウルフギャング・ステーキハウス シグニチャー 青山店(EAT)

突然だが、私は和牛が苦手だ。特に高級なもの。

和牛はフォアグラと同じ特殊飼育で出来る脂肪過多の肉で、筋肉の中に脂身(サシ)が入っていますので、ロースなど本来脂肪が入っていない筋繊維の中にもビッシリと脂肪が入っているのが特徴です。

これは肝臓を病的肥大させたフォアグラと同じで、非常に「非人道的」と言うか、逆に言うとめちゃくちゃ「人道的」と言うか、人間が食べたい物を作る為に動物を酷い目に合わせて美味しくしちゃっているお肉である。


こういった時代なので一応断っておくが、私は和牛の飼育をされている生産者の方々、販売をされている方々、そして食べている方々、にケチをつけるつもりは全くありません。

全くありませんが、しかし和牛がフォアグラと同じ残虐な、ある意味動物愛護的な目から見ると如何なものかなと思う特殊飼育であることは間違いありません。

たまに接待だとかで行く松阪とかの某高級焼肉店なんかに行くと出てくる

和牛のロースだとかスネだとか実際にはサシが入っていないところまでビッシリとサシが入っている肉を見ると、運ばれてくる度にちょっとゾッとしてしまいます。

この全身の、くまなく指先の筋繊維の中にまで脂肪を蓄えて、この牛たちは一体動けていたのだろうか?血管は詰まらないのだろうか?とか思ってしまいます。

そして実際に和牛はこういった霜降り肉にさせるための特殊飼育により盲目になる牛も多いと聞きます。


一般的な焼肉屋には謎のA5信仰があるお店が多いですが、僕はA5じゃない方が断然良いので、味の好みとして自分は食べません。一体脂を食べているのか肉を食べているのかわからなくなったりするし。

私は脂が本来あるところは脂を食べたいけれど、本来ないところは筋繊維だけを食べたいと思っています。




そんな自分でも、牛肉(赤味)を死ぬほど美味しくお腹いっぱいまで食べられる最高のレストランがここ。

お肉は勿論米国産プライムグレードで、エイジングされた熟成肉のTボーンである。

ウルフギャングは六本木にも丸の内にもそれこそ大阪にもあるけれど、ここ青山シグネチャー店が一番良い肉を使っているなどと数々の都市伝説があるレストランでもありますが笑(実際そんなことないけれども、後述しますがワインリストは各店舗により結構異なります)青山シグネチャーはあらゆる意味でも最高のステーキハウスです。



青山店の圧巻のワインセラー。







ここに来たからにはナパのワインを飲まないと!って気持ちになります。
先日はオーパスワンのセカンド、オーバーチュアを入れました。

こいつとお肉とベイクドポテトとクリームスピナッチの組み合わせで完全無敵です!

ワインは価格が高ければ高い程美味しいのは間違いありません。とても無慈悲ですが。

500円より1000円。1000円より5000円。5000円より1万円。1万円より10万円のワインの方が美味しいのは間違いありません。

僕が自分のお店でセレクトして売っている2000円の「安旨ワイン」だってめちゃくちゃその通りだし正しいですが、本当に高額で美味しいワインを飲むと人生が変わる程の衝撃を受けるのは本当です。


アメリカンポーションなので、腹パンになるけれど、残しても大丈夫。飲み残しのワインも含めて綺麗に包んでくれて持って帰れるサービスがありとても気が利いている。


https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13233984/



ちなみにワイン好きの方は丸の内店もお勧めです。

ウルフギャングのフードメニューは全店舗で統一していますが、ワインのセレクトと価格だけは各店舗のソムリエが行います。

この丸の内店は何とバイザグラスで世界最高峰の貴腐ワイン、シャトー・ディケムが飲めます!

(味の感想は昔書いた名古屋のREMINISCENCEの回参照)

しかも一杯3500円とか嘘みたいな値段で。(ワインショップで買うとヴィンテージによりますが1本若いので7万円~熟成度合いによっては数百万円まで値がついているワインなので、普段はとても飲めないワインです)

ウルフギャングさんは特殊な仕入れルートがあり確保しているそうです。

こちらは立地も東京駅至近なので東京旅行の〆に行くのもお勧めです!

しかも丸の内店の隣のお店は先日書いた日本一美味しい点心が食べられるYAUMEIなので、食いしん坊さんは少量ずつ食べてハシゴも可能です!笑